wrongwrongな開発日記

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ケースファンのスペックの読み方、選び方

自作PCのケースファンの、基礎的な4つのスペックについて解説します。

ケースファンのスペックをしっかり解説しているサイトが案外見つからなかったので書きました。

今回はファンの性能部分に主眼を置いて書いたので、ファンの回転数制御や制御方式などには触れていません。一応以下の情報(少し古いですが)も見て頂けるとありがたいです。

kakaku.com

目次

ファン径・厚さ

ファンの大きさを決定する要素です。

基本的に、大きく厚いファンほど大風量・静音になる傾向があります。また、ファンが厚ければ厚いほど、高静圧になる傾向があります。

よくケースに搭載可能なファン径として採用されているのは、120mm、140mm、200mmの3種類です。通常のファンの厚みとしては、25mmがよく採用されています。

薄型ファンとしては、15mm、20mm厚のものが、厚型ファンとしては38mmのものなどがあります。

騒音値(dB)

ファンの出す音量を表す数値です。

この数値が意外と曲者で、出ている数値は単位がdBであることが殆どで、ホン、ラウドネスレベルではないため、単純な「うるささ」を表してはいません。

例えば、高めの音が出るファンは同じdB値でもうるさく感じたり、音質によっても気になる場合があります。

基本的にはファンの回転数(RPM)に比例して大きくなりますが、高級なケースファンでは、高回転数でも静かなファンが有ったりします。回転数以外にも、ケースファンの軸の種類や質によって、静穏性が変わります。

静穏性を確認する際は最初に見る数値ではありますが、前述の通り意外に当てにならない数値なので、レビューなども確認しておくと良いでしょう。

高くて色がダサくてもよければ、Noctua製のファンは静穏性と風量や静圧に優れた高品質なファンだとされています。

ファンの静穏性の目安

案外当てにならない騒音値ですが、一応の目安としては機能します。

もう一つの目安として、ファンの回転数制御のレンジがどれだけ広いかが有ります。

最近ではマザーボードにファンコントロール機能が付いていることが当たり前になりつつありますが、このコントロール可能な範囲はファンによって異なります。

例えば『高速でも低速でも動かせるファン』を購入することで、必要な時には高速で、そうでない時には低速で動かす、という風に制御することが可能になります。

必要が無い時には完全にファンを止めてしまう、セミファンレス対応のファンも有ります。

(音に関する参考資料)

音の性質については、下記のWikipediaの項目が分かりやすいかと思います。

等ラウドネス曲線 - Wikipedia

ホン - Wikipedia

風量・静圧

この数値は、ケースファン選びで割と誤解されがちな値だと思います。

風量

CFM、m^3/hなどの単位で表される値です。

よくファンのスペックに記載されている値です。

これは、遮るものの無い状態で(ここ重要)、ファン径に対してどれだけの量の空気を流すことができるかという値です。

静圧

mmーH2Oなどの単位で表される値です。

この値はケースファンにとってかなり重要な値のはずですが、案外公表されていないことがある値です。

静圧とは、閉じた空間に対してどれだけ空気を送り込むことができるかという値です。

風量と静圧の関係

風量と静圧の関係については、以下の記事が詳しく解説しています。

www.orientalmotor.co.jp

章の頭で書きましたが、風量が多いからと言って、静圧が高いとは限らないという点は誤解されていると思います。特にケース内の気圧が高い状態(正圧状態と言い、ケース内に埃が入りにくくなる、対義語は負圧)を作ろうと思うと、採用すべきなのは高風量ではなく高静圧なファンです。

また、ラジェーターにファンを付ける場合にも、やはり高風量よりは高静圧なファンを選ぶ必要が有ります。

要求電流

ケースファンが最大動作のために要求する電流です。

一般的なファンの利用方法では問題になる場合は殆どありませんが、大電流を要求する特殊なファンや、分岐ケーブルを利用して1つのコネクタに多くのファンを接続する場合には、過電流が問題となる場合があります。

過電流はマザーボード・ファンコントローラー等を壊す場合もありますので、運用としては、電源に直接接続するか、機器のコネクタの供給電流量を調べる必要が有ります。

基本的に、1つのコネクタが供給している電流量は2Aであることが多いです。

おわりに

ケースファンの選び方としては、ここで紹介した4つのスペックを理解していれば、大体選んでいくことができると思います(騒音値は別ですが……)。

おまけ

おまけとして、面白い機能を持ったファンを紹介します。

ENERMAX D.F.シリーズ

ENERMAXのD.F.シリーズのファンは、PC起動時にファンを逆回転して埃を払う、DustFreeRotation(DFR)technologyを採用したファンです。

先程も紹介したUCDFS12Pは2017/7/8日発売の、D.F.シリーズ最新(2017/7/13)の製品で、最大11.131mm-H2Oという超高静圧を実現しているファンです。

www.enermaxjapan.com

RGBファン

最近のライティングの流行に合わせて、各社からRGBで制御可能なファンが続々登場しています。

www.links.co.jp

www.gdm.or.jp

www.nzxt.com

www.coolermaster.com

ただし、案外汎用4ピンLEDヘッダで制御できる製品が少ない点は注意が必要でしょうか。

少し前までは一色で光れば十分だったことを考えると、相当な進歩(進歩?)だと思います。

SilverStone SST-FG141/121

最後はファンではなくファングリルです。

以前も紹介した商品ですが、この製品の利点は、ライティングを考えるときにケースファンの選択肢が広がる点です。ケースファンには静圧や風量などのスペックの違いがありますが、RGB LED内蔵ファンとなると選択肢が狭くなりがちです。しかし、この製品を使うことでそういった制約を気にせずにファンを選ぶことができます。


ファングリル「FG121 / FG141」をASUS AURA Syncで同期