wrongwrongな開発日記

情報系大学院生の忘備録

【読書感想】Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか

以下の本を読んだので感想を書きます。 

Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか

Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか

 

 チームで仕事をするということ

この本ではどうやればチームは上手く回るか/上手く回らないかというエッセンスが実体験を元に示されてています。中でも謙虚(Humility)、尊敬(Respect)、信頼(Trust)という3つの要素を合わせたHRTを意識することが重要であるという主張には大いに同意できました。

それぞれがもたらす良い影響は非常に多岐に渡り(この本の主成分です)、この場では書き切ることができませんが、自分にとって特に響いた、欠けていたと感じたのは信頼の部分です。自分はリスクを小さくしようと思うあまり自分や他人への信頼を欠いていたと思います。信頼が無ければ挑戦は生まれず、挑戦が足りなければ能力も伸びません。自分と他人をどちらも信頼し、挑戦するからこそチームが力を持ち、プロダクトの品質や力へとつながっていくのでしょう。

本文中では「仕事はコミュニケーションの中で成り立つものであり、コミュニケーションは集団の文化の中で成り立つものであり、集団の文化の形成の全ての段階においてHRTが重要となる。あるいはHRT無しでは良い文化の形成はされない」という旨の主張が繰り返されます。自分はまさにこの文化が無かったり、文化の形成に失敗した経験があるので、信頼以外の部分でも「確かにこれが足りなかったかもしれない」という納得がありました。

とはいえ

もう一方で、HRTが文化として定着するためには最低限の能力水準というものが必要なのだろうとも思いました。

既に形成された文化というものは変えにくく、また無意識に形成された良い文化は脆く簡単に崩れ去るものです。良い文化が無い状態ではできること、成長できる範囲にも限界があるでしょう。集団の中で権力を持った人間がHRTを理解できていない場合、文化を定着するための個人の努力など簡単に吹き飛ばされてしまうでしょう。

本文中でも、チームの文化に対する理解・尊重・実践ができない人間はその文化を壊してしまうので角を立てずに追い出すべきだと主張されています。逆に言えば、それができないままではチームの文化が壊れていく様子をまざまざと見せつけられることになるでしょう。

そのような意味では人事の重要さということについても考えさせられました。

まとめ

まだ自分はチームに参加したりリーダーをやったりした経験が少ないため、実践と共感に至っていない部分は多々ありますが、少なくともHRTについては実践を心がけたいと思います。

5年ぐらい後に読み直すと更に共感や発見が有るのではないかと思いました。