大学院を辞めてから、この1年を振り返って

自分は去年、約半年で大学院を辞めて就職をしました。

平成最後の日なので(エイプリルフール)、学校を辞めたきっかけ、辞めてから今日までについてを振り返ろうと思います。

wrongwrong163377.hatenablog.com

改めて、大学院を辞めたきっかけ

少し長くなりますが、改めて大学院を辞めたきっかけをまとめます。

2017年春、ものづくりにハマる

大学院を辞めた一番のきっかけは、ものづくりにハマったことだと思います。

ちょうど2年ほど前になりますが、自分は大学3年から4年にかけて(2017年)の春休みに、初めてのAndroidアプリを作成しました。
人生で初めて、他人に使ってもらうためのプログラムを書いたのです。

これがきっかけとなってブログを始め、新しいアプリを作ったり、研究でもAndroidのアプリケーションを作ったりと、徐々にスキルアップを果たしていきました。

それらが実り、年末の卒業研究発表では先生方から良い評価を頂くことができました。

2018年1, 2月、全力でのものづくりを改めて経験する

ことが大きく動いたのは2018年の1, 2月です。

日記にも残していますが、壮絶なクソコードに対してほぼ自分ひとりの手でリライトを行い、1本の業務用アプリケーションを実質的に1から作りきりました。

お金を貰って作っていることもあって、自分だけの時とは比べ物にならないほど責任を感じましたし、やりきった時には人生でも最大に近い達成感を得ました。
今思い返せば、自分にとってはこれこそがやりがいだったのだと思います。

とは言え、この頃はまだ大学院を卒業する気満々でした。

2018年3 ~ 6月、就活を始めつつ、学校生活が精神に来る

「就活は早めにやって、M2では研究に集中しよう」という思惑から早めの就職活動を始めました。
それまでは世間にどんな就職先が有るだとか、どんな風に働くのかだとか、そういうことは全く知らずに生きてきましたが、人事やエンジニアの方から直接『こんなキラキラした生活ができるよ!』と伝えられたことで、就職に対する不安感は減っていきました。

一方学校生活は、カリキュラム的な問題で特に前期の前半は講義が忙しかったのですが、そこに外部発表を入れてしまったため、更に大変な思いをしていました。
「研究には力を入れたい、大学院に行く以上いいものを作って発表したい」という思いが強くあったのですが、それが学校側にかき消されていく感じが非常に辛かったです。

結局、そもそも講義を受けるよりは一人で勝手に進めたい質だった(B4では1年間講義が無かったので忘れていました)、バイトや趣味でコードを弄っている時間が一番楽しく感じている、研究の方向性が自分の思っていたのとズレてきた、など、学校に通う意味が見いだせなくなっていきました。

そんなこんなで、7月には「少なくとも一旦学校を離れよう」と決心しました。

まとめ

長々書きましたが、ここまでの経緯全てをまとめたのが、退学エントリで書いた「アクセルとブレーキを同時に踏み込んでいるような感覚が強くなった」という言葉です。

自分は元々学校生活が嫌いでした。
友達と過ごす時間や、たまに自分の感性に刺さる内容が出たときは楽しかったです。
しかし、講義は基本的に密度不足で楽しいと思えず、自分の自由で進めていくこともできず、常に縛られている、ブレーキをかけられているという感覚がありました。

学校で楽しくやっていけている友人が多いことを思えば、単純に合わなかったんだなと強く思います。

そんな中、自分が自分自身のやりたいことを理解し始め、やりたいことに対してその他のことが障害になり始めてしまい、結局辞めて就職した方がいい結果が出ると確信したため、辞めて就職することを選びました。

辞めはしましたが、自分が自分のやりたいことを理解し、それを実現するだけの実力が付く所まで面倒を見ていただいたという意味で、学校には感謝しか有りません。
辞めるに際して非常に多くの方にご迷惑をおかけしてしまったので、それに関しては何らかの形で恩返しをしなきゃなと思っています。

大学院を辞めてから今日までのこと

さて、今自分は、『大学院をスパッと辞めて良かったか?』と問われれば、まず間違いなく良かったと言える状況にあります。

理由は以下3点です。

  • 自分が好きなことをずっとやっていられる
  • 金がちゃんと手に入る
  • 学生時代より自由に生きられている
自分が好きなことをずっとやっていられる

3点の内一番大きいのが、自分が好きなことをずっとやっていられることです。

学生時代には、講義や研究という雑音が多く、興味を検証し切るモチベーションが保てていませんでしたが、それが褒められ、客観的に評価され、実績と賃金につながっていくことはとてもやりがいを感じられます。

また、自分の作ったものをより多くの人が使うという感覚もやりがいになっています。

金がちゃんと手に入る

2番目に大きいのが金です。

バイトをやってお金を稼いではいましたが、それとは比べ物にならないほど多くのお金を稼げています。
とりあえず当面食っていくアテが有ることは精神衛生上非常によろしいです。

本やエアガンを買うだとか、趣味をやるにしても金が無いことには始まりません。
もっといい部屋に住みたい、もっといい酒が飲みたいと、物欲には事欠かない質なので、これからも評価と賃金を得られるように頑張っていきます。

学生時代より自由に生きられている

これは会社が自由にさせてくれていることも大きいですが、学生時代より自由に生きることができています。

ちゃんとした裁量労働制なので、例えば出勤時間は遅くても構いませんし、退勤時間は早くても構いません。
リリース前は結構きつかったりもしましたが、これはなにか予定を入れるのに非常にありがたいです。

そして東京は勉強会やらイベントやらに事欠きません。
やりたいと思った時にやりたいことができる、そんな環境と金が有れば、騒音と排ガスと人混み以外はとても良い環境です。

最後に

自分は3月で見習いを卒業し、今月からは立場と賃金が上がることになります。

また、今月は副業も始める事になりました。

色々とやっていることが多くなりつつありますが、個々にやることの質は落とさず、体調も崩さないように、色んなことに油断せずやっていきたいと思います。