【Java】Java17以降で整数の完全な16進数文字列を得たいならHexFormatがおすすめ

Long.toStringは上位ビットが0だった場合に削れた文字列を返してしまいます。 完全な16進数表記を得るにはString.format("%016x", number)を利用する例がよく引っかかりますが、内部処理を見ると結構重そうなことをしています。 一方、Java 17からは、このよ…

【jOOQ】UUIDを大量指定する際の省メモリ化【PostgreSQL】

状況 大量のUUIDを指定したin句を発行する際に、メモリ消費量が問題になりました。 見たところ、jOOQではUUID1件当たりcast('b81b8735-6ac8-4b0b-a969-658e70425616' as uuid)みたいな形のクエリになってしまうことが原因のようでした。 対処 応急処置として…

【Java】AWS SDK2で、S3からファイルへgetObjectする際、デフォルトでは失敗時にDL先ファイルが削除される

AsyncClientの方で調査していますが、通常の方も同じ内容が有るはずです。 特にコンフィグ無しでAsyncResponseTransformer.toFileを呼び出した場合、FileTransformerConfigurationはdefaultCreateNewで設定されます。 aws-sdk-java-v2/core/sdk-core/src/mai…

【Kotlin】kotlin-reflectを弄るためのメモ

github.com greadle.propertiesを弄る ビルド・テストで全コア使われると他アプリの動作が重くなるので、kotlin.test.junit5.maxParallelForksを全コア数 - 最低限確保したいコア数にしていいかも。 以前はJDK7以前を無視するオプションも有ったがいつの間に…

OpenAPI Generatorで、何でも入れてOKのプロパティの値に型付け(Map<String, String>とかに)する方法

以下のように、additionalPropertiesのtypeを指定すると、値の型を変えられます。 例ではstringを指定しているので、Kotlinで生成した場合Map<String, String>になります。 type: object additionalProperties: type: string type: integerにすればMap<String, Int>になりますし、type: st</string,></string,>…

1年のアウトプットを振り返る

この振り返りも5年目となりましたがやっていきます。 wrongwrong163377.hatenablog.com OSS関連 jackson-module-kotlinのメンテナになった 今年最大の変化はjackson-module-kotlinのメンテナになったことです。 jackson-module-kotlinのメンテナは、2022年中…

【Spring WebFlux】Bean初期化処理でblockすると、lazy-initが有効な場合に実行時エラーになる

以下の追記部で紹介した話です。 qiita.com 本文 lazy-initが無効な場合、Bean初期化処理中であればblockしても特に問題は起きません。 このため、Bean初期化時のwarmup目的でblockすることもできます。 一方、lazy-initが有効な場合、アクセス時のコンテキ…

KotlinlangのSlackでThank Youが明るくなった話

qiita.com この記事はSwift/Kotlin愛好会 Advent Calendar 2023の3日目の記事になりました。 Kotlin言語には、JetBrainsの管理する公式Slackワークスペースが有ります。 kotlinlang.slack.com このワークスペースでは、現在:thank-you-color:として以下のス…

【Gradle】Windows環境でorg.gradle.api.InvalidUserDataException: Source directory ... is not a directory.になる問題への対処

一度ローカルからプロジェクトを消した上で、以下のようにcloneし直すことで解決します。 git clone -c core.symlinks=true https://github.com/<your_name_here>/<your_repository_here> 参考にさせて頂いたサイト github.com github.com 文脈 自分はokioをビルドしようとしてこの問題に当たりまし</your_repository_here></your_name_here>…

KotlinプロジェクトでGradle 7.6.2 -> Gradle 8.3移行をした時の作業メモ

自分が取り組んでいるKotlin製OSSプロジェクトにて、Gradle 7.6.2 -> Gradle 8.3の移行をやった際にハマったことのメモです。 github.com きっかけ このプロジェクトには、GitHub ActionsでKotlin x Javaのバージョンを組み合わせ毎の挙動を確認するグリッド…

【Gradle】Windows環境でjmh-gradle-pluginの出力ファイルをUTF-8にする

TL;DR gradle.propertiesでorg.gradle.jvmargsに-Dfile.encoding=UTF-8を指定するのが良さそう jmh-gradle-pluginに指定する方法は無さそう 背景 jmh-gradle-plugin(me.champeau.gradle.jmh)は、環境に合わせた文字コードでhumanOutputFileを出力します。 こ…

【Flyway】特定イベント後に実行するSQLファイルを設定する

やりたいこと flywayによるマイグレーションでテーブルが追加された場合に、共通のトリガー設定SQLを動かすようなことをします。 生で書いてしまった場合1度しか実行されないため、これを実現するには工夫が必要です。 やり方 Callback機能を利用することで…

【Googleスプレッドシート】複数の範囲を1列にまとめる(結合する)

この辺り知識が薄いので、もっと良いやり方が有りましたらコメント頂けると嬉しいです。 やり方 FLATTEN関数を使えばできるようでした。 support.google.com 例えば、「E2:E40の範囲からB2より大きいものをFILTERした結果とG2:G40の範囲からB2より大きいもの…

【Gradle】プラグインバージョンを対象にグリッドテストを作成する【GitHub Actions】

TL;DR gradle.kts利用の場合、引数をpluginsブロックで参照することはできないようだった 代替案としては、環境変数に設定 -> System.getenvで読み出す形式にするのが一番シンプルそうだった やり方 紹介する内容は以下からの抜粋です(余計なdiffが入ってし…

【Gradle】Kotlinのプラグインバージョンを下げるとCaused by: java.lang.NoSuchFieldError: KOTLIN_STAT_LABEl_PROPERTYでsyncが失敗する状況への対処

TL;DR 自分が遭遇した問題の原因はorg.jmailen.kotlinterプラグインとKotlinバージョン間の互換性が無いことだった プラグインバージョンを確認するのが良いかも 起きたこと Kotlinプラグインのバージョンを1.7.21 -> 1.5.32に変更した所、Caused by: java.l…

1年のアウトプットを振り返る

今年もやります。 以下は去年分です。 wrongwrong163377.hatenablog.com アウトプットまとめ まず今年1年で行った主なアウトプットです。 外部OSSへのコントリビュート JetBrains/kotlin FasterXML/jackson-module-kotlin izhangzhihao/intellij-rainbow-bra…

【GitHub】Kotlinの「色」が変わった話

「Swift/Kotlin愛好会 Advent Calendar 2022」の枠が空いていたので急遽書いてみました。 qiita.com GitHubでは、画像のように、リポジトリ内の言語割合をカラフルに表示してくれます(画像はKotlinリポジトリより)。 この表示でのKotlinは紫っぽい色ですが…

【PostgreSQL】PL/pgSQLで全テーブルに一括で更新日時設定のトリガーをセットする

やること テーブル別でUPDATED_ATカラムへのトリガー設定を行っている状況が有ったとします。 -- 関数作成 CREATE OR REPLACE FUNCTION trigger_set_timestamp() RETURNS TRIGGER AS $$ BEGIN NEW.UPDATED_AT = NOW(); RETURN NEW; END; $$ LANGUAGE plpgsql…

【Spring WebFlux】Cannot determine database's type as ConnectionFactory is not options-capable.への対処【R2DBC】

H2データベースを使ってR2DBCのpostAllocate/preReleaseの挙動を確認するためのSpring WebFluxプロジェクトを作成していた所、Cannot determine database's type as ConnectionFactory is not options-capable. To be options-capable, a ConnectionFactory …

【Windows】IMEの入力言語が勝手に切り替わる問題への対処2種【PowerToys】

TL;DR Windowsでは、特にゲーム中のキーボード操作によって入力言語が切り替わり、日本語入力できなくなる問題が有る IMEが英語モードになってしまう 入力言語切り替えのショートカットはデフォルトで2種類有り、それぞれを無効化することで切り替わりが発生…

【jOOQ】R2DBC接続でDSLContextを上手く管理する方法を考える【Spring】

以下の記事を書いていて、「DSLContextを使い捨てたら非効率なのでは?」と感じたので、管理方法を考えてみたメモです。 その他の便利要件も含めています。 あくまでメモなので、これがどれ位性能に影響するか等は未検証です。 qiita.com 前提 トランザクシ…

【Spring】JDBC接続で、suspend関数に対してTransactionalアノテーションを利用してのロールバックが効くか確認する【Kotlin】

お詫び 過去公開していた記事では、Spring WebFluxで複数リクエストを同時に処理する場合を考慮していませんでした。 JDBC接続 x Spring WebFluxでトランザクション管理をすると壊れる可能性が有るため、やらないことをお勧めします。 「R2DBC接続でトランザ…

【jOOQ】etiennestuder/gradle-jooq-plugin(nu.studer.jooq)でコード生成時にjava.lang.ClassNotFoundException: jakarta.xml.bind.annotation.XmlSchemaが出る状況への対処

やり方 dependenciesにjooqGenerator("jakarta.xml.bind:jakarta.xml.bind-api:3.0.0")を追加すれば生成が通りました。 dependencies { /* 略 */ jooqGenerator("jakarta.xml.bind:jakarta.xml.bind-api:3.0.0") /* 略 */ } 補足 implementationだと通りませ…

【Intellij IDEA(Ultimate)】Run/Debug ConfigurationsのEnvironment variables(に限らず任意の項目)が見つからない際の対処

Run/Debug ConfigurationsのEnvironment variables(に限らず任意の項目)は表示されない状態になっていることが有る 特にSpring Bootで遭遇しやすいかも Modify optionsから設定を行うことで表示することができる 画像付きの操作方法は↓の記事の一部として…

【R2DBC】Could not resolve io.r2dbc:r2dbc-postgresqlへの対処

対処 io.r2dbc:r2dbc-postgresqlをorg.postgresql:r2dbc-postgresqlに直せば通ります。 背景 r2dbc-postgresqlは0.9以降でリポジトリの移行が行われています。 github.com

【Kotlin】ローカル関数の利用はパフォーマンス低下につながる

TL;DR ローカル関数を利用するとパフォーマンスが低下する このため、パフォーマンスが重要な場面ではローカル関数を利用すべきでない 文脈 日頃からお世話になっているintellij-rainbow-bracketsのコードを読んでいた所、以下のコードを見つけました。 gith…

【Kotlin coroutine/Java Reactor】Flow.groupByしたい場合Flux.groupByが使えるかも

記事執筆時点で、FlowにはgroupByが実装されていません。 kotlin.github.io 一方、FluxにはgroupByが実装されています。 projectreactor.io (kotlinx-coroutines-reactiveが入っているような環境では)FlowとFluxは相互変換できるため、検討の余地が有ると…

【Marp】公式のダークテーマを使う

やり方 marp: trueを設定する を設定する 設定後のヘッダーは↓のようになります。 --- marp: true # header: 'header text' # footer: '![height:50](image1.png)' --- 背景というか やり方そのものは↓にちゃんと書いてあるんですが、自分は…

【日記】kotlin-reflectのvalue classを引数に含む関数呼び出しに関するバグ修正に携わった

↓の続きです。 wrongwrong163377.hatenablog.com 問題の内容 value classを引数に含む関数をkotlin-reflectを用いて呼び出す処理には、以下のような問題が存在していました。 "KotlinReflectionInternalError" when using `callBy` on constructor that has …

【jOOQ】Recordからの値読み出しを省力化する【Kotlin】

定義したもの import org.jooq.Field import org.jooq.Record inline fun <reified T> Record.read(field: Field<*>): T = this[field, T::class.java] 使い方 以下のように使います。 import org.jooq.Field import org.jooq.Record // FOOテーブルに定義された文字列</reified>…